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2010年09月07日(火) 
たすく株式会社 齊藤宇開 「たすくの目指す,一貫性と継続性のある支援とは」

  障害があると知った時,まず誰を頼るのか?
  誰からも指図を受けず,本人の立場からのみ,指揮をする存在。
  「決して,支配されない,全ては利用者に従順である。」
  たすく(株)は,そのようなソーシャルワーカーとしての役割を担いたいと創業。
  以下に,たすくの本質を突く文書を展開していく。


Ⅰ たすくの求める人材とソーシャルワーク 〜創る人を創る〜

なぜ,日本の福祉は現在の姿になったのか。→これには「GHQ三原則」がある。
 無差別平等の原則→措置制度
 国家責任の原則→中央集権的福祉体制,社会福祉法人の誕生
 経費非制限の原則→行政の苦悩(国民の怒り・軽蔑)
*経費制限の原則がやや分かりづらいかもしれない。
 行政と携われば,当然分かるが,行政は予算が組めて始めて,仕事ができる。
 つまり,どんなに価値の高い(双方が思っている)事業でも,
 予算が組めて,初めて,それが必要だと認める。
 このことが,国民の立場からは,無理解に見える。
 これが続けば,国民は行政が嫌いになる。


戦後の障害者福祉
 当時の障害児(者)福祉は,その対象を軽度・中度障がいに限っていた。
 知的障害児施設や肢体不自由児施設が重度次を受け入れたのは
 昭和39年以降である。
 国立秩父学園が設置されたのは昭和33年だが,その対象は
 特例的に重度知的障害児ないし,重複障害児であった。
 当時は,医療も治らない患者への保険適用は認められていなかった。

措置期間による「ソーシャルワーク」
 措置とは公権力による行政処分である。
 措置権者には,通常,児童では児童相談所長,
 18歳以上の年長児・成人では福祉事務所長が委任された。
 措置権者は,自らの責任と判断で処分を決定し,これを命令によって実施した。
 決定に際しては本人ないし親権者等に,
 意見や状況説明を求めた(通例,児童福祉司又は社会福祉主事)
「ただし,実態は,必ずしも命令的ではなかった。」
 措置は間違いなく行政処分であり,命令をもって行うものである,
 しかし,実態は高圧的と言うよりも,接遇的な場合も少なくなかった。

その理由として,
 施設入所以外のメニューがほとんど無かった。
 実質的な措置権は施設にあった。
 措置権者は,相談ケースの全責任を担っていた。
 入所させたら,一件落着が多かった。
 所長も福祉司も,定期人事異動があった。

日本には,ソーシャルワーカーはいなかった?
 公式のソーシャルワーカーと言えるのは,精神保健福祉司のみだが,
 その役割は部分的である。
 施設や病院が,独自にソーシャルワーカーの名称を使って任命している職員は
 存在するが,その役割は一定しない。→本来的なソーシャルワークではない!
 上記いずれも,ソーシャルワークの中核的機能である
 「ケアマネジメント(米国では,ケースマネジメント)」は,行っていない。
 日本では,介護保険におけるカタカナのケアマネジメントという名称を
 使っているだけで,制度の中に組み込まれてしまっている。
 世界的には認められない,本来的なものではない。

ソーシャルワーク欠落の65年
 戦後,欧米流の福祉社会を目指して,法律・制度・社会資源・専門職員を
 整備してきた日本である。そして,戦後半世紀を経て,新しい時代の新しい要請に
 応えるとして基礎構造改革が行われた。
 しかし,欧米福祉に不可欠なソーシャルワークは,常に無視された。

 つまり,支援を求める人の立場を重視すると言う配慮を欠いたままの
 福祉サービスだったのである。

過去に一度だけ,目指した時代があった。
 障害者ケアマネジメントは,サービスを提供するための手法としてそれを尊重していただきたい。→この厚労省の通知はお蔵入りしてしまった。

ソーシャルワークとは
 人々の健やかさを向上させるため,心理的社会的機能を効果的な水準に高め,
 社会の変革をもたらすような人々を支援する応用科学である。

ソーシャルワーカーの機能
 中村優一氏は,福祉のカウンセラー的機能,
 福祉の弁護士的機能の二つを挙げている。
 カウンセラー的機能は,福祉の現場で面接による相談援助を行うことであり,
 大学か福祉現場でスーパービジョンを伴う実習教育によって,
 始めて学生の身につくのである。
 弁護士的機能は,福祉に関する法令に精通し,
 それをクライアントとのニーズに即して活用すること,時には,
 弁護士のように社会的に弱い立場にあるクライアントの人権を守るために
 代弁するという弁護士的機能果たすことを目的とする。

ソーシャルワークの定義
 ソーシャルワーク専門職は,人間の福祉(ウェルビーイング)の増進を目指して,
 社会の変革を進め,人間関係における問題解決を図り,
 人々のエンパワーメントと解放を促していく,
 ソーシャルワークは,人間の行動と社会システムに関する理論を応用して,
 人々がその環境と総合的に影響し合う接点に介入する,
 ソーシャルワークのよりどころとする基盤は,人間の正義と秩序に所属するのだ。

ソーシャルワークとは
 ソーシャルワークは,人々の生活上の問題を解決するための支援活動で,
 科学であり,アートであり,専門職業である。
 それは次の三つの主要な分野から構成される。
   カウンセリング
   ケアマネジメント
   地域ソーシャルワーク
   ケースマネジメント

ケースマネージメントとは(日本社会福祉会による)
 ケースマネジメントのシステムは,
 個々のクライエントのニーズを充足するためのサービスの供給を,
 単一の機関あるいは一人のワーカーの責任とするシステムである。
 サービスそのものは別々の機関から提供されるかもしれないが,
 ケースマネージャーがサービスを組み合わせて,ニーズ充足を確保するのである。

日本流のケアマネージャー
 医者は病気のことは分かっているかもしれないが,
 生活のことはほとんど分かっていない。それと同じように,
 ケースマネージャーがサービスの絶対的権限をもつと定義している
 欧米流の福祉を導入するならば,
 日本流に関係者間で話し合いをするのかしないのか,どちらにせよ,
 とにかく,日本流にするために検討しなければならない。

地域ソーシャルワーク
 目的は,小規模グループへの支援を確立・提供し,
 地域内の支援ネットワークを開発・維持することにある。
 より個別的なソーシャルワークとは異なり,一般医はパッチワーク的,
 隣人中心的なものである。
 対人ケアの多くは専門職員によるものではなく,
 親類,友人,隣人などから出発する。

改めてソーシャルワークを考えよう
 措置制度が撤廃され,利用契約制度になれば,
 ソーシャルワークの重要性は一層大きくなる。
 ところが現実にはソーシャルワークを分解して切り売りするように,
 様々な専門性が登場している。人を心身統一体として理解するのではなく,
 14のパーツからなる粗雑な機械であるような扱いがまかり通っている。
 その14にサービス管理責任者がいて,バラバラである。
 一体,福祉とは誰のもので,誰を守るためにあるのだろうか。
 ソーシャルワーク欠落の重大性を誰も気づくこと無く,
 事態は確実に進行していることを知る必要がある。

障害者自立支援法によって・・。
 第5条14種のサービスを列挙
 居宅介護,柔道訪問介護,行動援護,療養介護,生活介護,児童デイサービス,
 短期入所,重度障害者等包括支援共同性刈る介護,施設入所支援・・・,
 それぞれにサービス管理責任者がある。

自分の立場になって考えよう
 あなたが障害を受けた場合,福祉的援助はどのようにして得られますか。
 あなたの素朴な気持ちや願いを分かって欲しいとは思いませんか。
 サービスメニューの中から,自分に必要なサービスを選べますか?

人権と社会正義のために
 サービスの事業者や専門職員は,クライアントが全体として何を必要とするかは
 必ずしも洞察する立場にない。ソーシャルワーカーは,
 クライアントに忠実であるが,それ以外の一体誰の指図を受けることもないし,
 誰に対しても中立の立場を取ることが基本である。

二つのケアマネジメント
 介護保険のケアマネジメントは,尚存続しているが,
 本来型のそれは,皮肉な運命をたどっていて,
 本来的なケアマネジメントではない。

支援費制度の時代
 制度自体短命,誰も一貫性のサービスを提供する集団はいない。

障がい者自立支援法による現在
 ソーシャルワーク欠落の福祉を進行中
 支援費制度の理念,完全無視。

ソーシャルワーカーの質の保証
  ある種の不可侵権
  厳しい倫理性
  クライアント以外からの自由中立性
  クライアントに選択・変更権
  原則として社会福祉士,精神保健福祉司・保健師から任命

資格・所属・身分は今後検討
 一定期間のスーパービジョン制度
 100歳以上の独居老人の問題は起こらない
 これからは,SWや保健師,の問題は重大になる。


<参考引用講演>
平成22年9月5日(日) 千葉市幕張 にて知的障がい福祉協会講演
岡田喜篤氏「ソーシャルワークの欠落した福祉を問う」
岡田氏と名刺交換する。良い取組をしているね。とありがたい,お言葉。
関係者へのエンパワーメント,次世代への期待感が強いことは有名。
スーパースターに会った。
当然,大感激した。

演題のとおり「ソーシャルワークは不要か?」と,問う岡田氏,
岡田氏が,一年間留学時代,米国のトニー・エデル女史から学んだこと,
北欧における福祉サービスに関わるソーシャルワーカーの役割などから,
欧米においては,常にソーシャルワーカーが福祉支援の中心に存在する。
 「何事もSWなしにははじまらないと言っても良い。
  敬愛する佐々木正美教授も,ソーシャルワーカーは,
  オーケストラの指揮者だという自分で楽器を奏でることはないが,
  演奏の出来不出来を握っているという訳である。」

閲覧数2,306 カテゴリ参考資料 投稿日時2010/09/07 00:11
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齊藤宇開(たすく代表)さん
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